2012 スマートグリッドの伸張と部材技術動向《産業レポート》

2012スマートグリッドの伸張と部材技術動向

-再エネ特措法施行による自然エネルギー導入ブーム到来-

東日本大震災による原子力発電所の事故により、自然エネルギーの導入ブームが到来、 太陽光発電、風力発電等の大規模発電所の建設、工場・施設等への分散型エネルギーの 導入、省エネ化が進んでいる。
日本の電力網は 10 電力会社の系統管理のもと世界一安定した電力供給を誇ってきたが、 その神話が崩れつつある。原子力発電の先行きが見えないため、あらゆる分野の自然エ ネルギー利用に拍車がかかっている。 これらの分散エネルギーシステムの増大により、世界一の信頼性を誇ってきた日本の電 力網の見直しが必要になってきた。 また従来の電力網も原子力発電所の停止等による電力逼迫により、電力需要の正確な把 握が必須となってきた。このため、今まで日本では消極的だったスマートグリッドの本 格的な取り組みが開始されんとしている。 これまで、従来の安定した電力網に不安定な自然エネルギーを接続した時、いかに電力 網への影響を少なくするかということがスマートグリッドの主たる目的であったが、 種々の形の自然エネルギー供給体制が進むことにより、これを管理するスマートグリッ ドという本来の形態がクローズアップして来ている。 現在のトレンドとして、以下の話題が特にクローズアップしている。

1メガソーラーを中心とする自然エネルギー発電所の建設 2それに伴うスマートグリッドの本格的取り組み 3工場、施設等での分散型エネルギーの導入と省エネ化 4電力需要の正確把握のためのスマートグリッド技術の本格化

本資料では、1および2を中心に、特にその動向・支える技術について記述している。 〔編集:前田 暲(工学博士)〕

【構成】

第 1 章:スマートグリッドシステムへの取り組み状況

第 2 章:分散型エネルギー導入ブームの動向
第 3 章:スマートグリッドを支える部材技術の動向

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