「認識論的人間論 第一部~第三部」《Kindle》

認識論的人間論

「認識論的か、存在論的か」この問いがあなたの人生を変え、日本の未来を変える。
我々が、「物質や宇宙」について語る場合、たいして気を使うことは無い。
何故なら、対象を常に「もの」として見ており大きな間違いは無いからである。
しかし、「人間や社会」について語る場合は、十分な注意が必要である。
何故ならば、対象を「ひと」と見るか「もの」と見るかによって関心も内容も大きく異なるからである。
 ここで、特に重要なことは、「ひと」と見るときの人間は一人一人異なり、「もの」と見るときの人間は皆同じであるということである。
 例えば、我々は「人間は一人一人異なる」という命題も「人間は皆同じである」という命題も、共に正しいと思うのであるが、「何が異なり、何が同じか」をじっくり考えてみると、実は、異なるのは「人間の心」に関わることであり、同じであるのは「人間の体」に関わることであることが分かる。
 すなわち、「認識主体(ひと)としての人間は一人一人異なり、認識対象(もの)としての人間は皆同じ」ということなのである。
 本書では、これらの違いを「認識論的」・「存在論的」という概念で厳格に区別している。
 従来の人間哲学においては、私の知る限り、人間の「精神」と「肉体」を「根源の異なる二者」と見ることはあっても、それらの本質的な違いを明確に示し、それに基づく諸々の帰結に言及したものは皆無に等しい。
 蓋し、「人間や社会」に関するものごとを「認識論的か、存在論的か」という観点で見直すことにより、これまで不分明であったことの多くが、一挙に明らかになることであろう。
体裁:A5判、全300ページ。

著者プロフィール

昭和21年(1946)岐阜県養老郡生まれ(伊予国・河野氏の末裔、先祖は一遍上人と同族)。
愛知学芸大学(現・愛知教育大学)附属名古屋中学校卒。愛知県立旭丘高校卒。
早稲田大学理工学部建築学科卒(元・早大理工硬式野球部主将、東京六大学理工系野球連盟所属)。
 ・学部4年時は「学園正常化グループ」のリーダーの一人として「全共闘の天敵」を自認。
早稲田大学大学院理工学研究科博士課程(都市計画専攻)修了。工学博士・一級建築士。
 ・昭和47年(1972)から「計画哲学」(「日本人らしい人間哲学」を強く意識した計画論)を
基幹とした政策・戦略・企画・デザイン等の研究および実践支援を行っている。
計画哲学研究所・所長(元・早稲田大学客員教授、元・東京デザイン専門学校講師)
所属学会は日本都市計画学会、日本建築学会、コミュニティ政策学会、自治体学会、比較思想学会等。
 ・主要著書は『認識論的人間論序説』・『概念の分析・資料(改訂版)』・『日本の市民憲章』
  (市民憲章運動の支援のため、平成15年1月より「市民憲章情報サイト」を運営)
 ・高校時代から「司 真」のペンネームにて、現代詩・短歌・俳句を実作。
芸象文学会同人、詩集『澪標の歌』・『空蝉の歌』を出版。近年は現代演歌を作詞。
 ・現世を忘れぬ久遠の理想を求め続け「瘠せたソクラテス」になろうとしている。

目次

第一部 新しい人間哲学のために


第一章 人間哲学のための範疇


第一節 思索から哲学へ
1「思索」について
2「哲学」について
第二節 哲学の対象と態度
1「哲学的関心」と「哲学的態度」
2「自然哲学」と「人間哲学」
3「人間に関する言説」と「人間哲学」
第三節 根源的な「範疇」としての「根源範疇」
1「範疇」について
2「根源範疇」
3「認識論的」・「存在論的」
4「範疇論的考察」


第二章 「根源範疇」の判別と特質
第一節 「根源範疇」の判別
1「判別の前提」
2「原範疇」と「対範疇」
3「信証基準」と「異同基準」
第二節 基本概念の「根源範疇」
1「単概念」の「根源範疇」
2「概念対」の「根源範疇」
第三節 「根源範疇」の特質
1命題による「根源範疇」の吟味
2「根源範疇」の肯定的な特質
3「根源範疇」の否定的な特質


第三章 「根源範疇」に基づく思索
第一節 思索態度の「根源範疇」
1「思索」の態度
2「認識論的な思索態度」と「存在論的な思索態度」
3「ものの考え方」
第二節 思索の指標となる概念
1「第一水準の範疇表」
2「日本語の範疇語彙」
第三節 人間哲学の範疇原理
1「範疇保存原理」
2「範疇移行原理」
3「範疇調和原理」

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